千葉県野田市の郷土料理・ご当地グルメ
なすのずんだ和えは、その鮮やかな色が夏の食卓に涼を呼ぶ、千葉県野田市の郷土料理です。
野田市や九十九里町は、長なすや水なす、丸なすなどの栽培が盛んで、千葉県全体での枝豆の収穫量は全国1位です。したがって、なすのずんだ和えは生まれるべくして生まれた郷土料理と言えます。
なすのずんだ和えの材料は、なすと枝豆が主役で、味付けは砂糖、塩、薄口しょうゆとサラダ油です。
なすのずんだ和えの作り方は、なすのへたを切り、高温のの油で素揚げしてから氷水で冷やしておきます。それを縦に切り、枝豆はサヤごと茹でてから、豆を取り出して薄皮を取って、すり鉢ですりこみます。それから砂糖と塩を加えて、さらに擂り、薄口しょうゆを加えたものに冷やしておいたなすを和えて出来上がりです。
なすのずんだ和えに使われるずんだは、枝豆のことで、大豆になる前の豆です。ずんだは、「づんだ」あるいは「じんだ」または「じんだん」さらに「ヌタ」とも呼ばれていて、北東北南部の秋田県や岩手県、宮城県、山形県、福島県や栃木県北西部にある郷土料理にも使われる食材です。
なお、「ずんだ」あうりは「じんだ」という呼び名の語源にはいろいろな説がありますが、どれもが明確になっていません。しかしこれらの説で一番信憑性がありそうなのが、茹でた枝豆をすりこぎで叩いたり押たりして潰す作業が、豆を打つと言うことで、豆打(ずだ)と呼ばれ、それが「豆ん打」(ずんだ)に転訛したとする説です。
ちなみに、ずんだを用いる郷土料理は、東北地方にもありますが、千葉県の枝豆の収穫量が全国一というのは意外な事実と言えなくもありません。
しかし、なすが千葉県野田市で盛んに栽培されていて、そのなすと枝豆のコンビネーションを発明したのは、千葉県のなすのずんだ和えが元祖と言えるでしょう。
ここで千葉県野田市出身の有名人がいるかと調べてみました。
ヒップホップMC でラッパーのDABOは野田市出身のようです。アダルト女優の愛染恭子も野田市出身で、ミリオンセラーの大ヒット曲「恋の奴隷」をはじめ数々のヒット曲を歌った歌手の奥村チヨも野田市生まれです。
さらに著名な映画監督の小津安二郎も野田市が生んだ有名人です。
ほかにも将棋の13世名人関根金次郎も野田市の近くで生まれています。
普通にはなかなか、なすのずんだ和えを食する機会がありませんが、スーパーや野菜市場で買ってきて、子供と一緒に家庭で作ってみると喜ばれるのではないでしょうか。ぜひトライしてみましょう。
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