群馬県伊勢崎市の郷土料理・ご当地グルメ
焼きまんじゅうは、群馬県の人は子供の頃を思い出す懐かしの味と言えるでしょう。
焼きまんじゅうは、小麦粉にどぶろくを入れて、麹で発酵した生地を団子状にしてから串にさして、味噌だれを塗って火で炙り、焦げ目をつけます。
焼きまんじゅうの発祥には諸説あり、どれが本当かは定かではないようです。ちなみに、焼きまんじゅうは、前橋市、桐生市、伊勢崎市、太田市、館林市など中毛・東毛地区が本場とされています。分かっているのは、焼きまんじゅうは150年以上の歴史を持ち、養蚕業と絹織物業が盛んな群馬県で繊維関係者間の交流で広まったとされていることです。
最近の焼きまんじゅうは味のバリエーションが増え、中にはあんこ入りの焼きまんじゅうなども見受けられます。ただし、あんこ入りの焼きまんじゅうは、群馬っ子に言わせると、中には、それは邪道だと言う人がいるという話も耳にします。
なお、焼きまんじゅうをさらにPRする目的で、平成21年に群馬県観光物産課が「焼きまんじゅうガイドブック」を作成しています。
焼きまんじゅうのレシピは、米麹、ご飯、薄力粉で作る「す」と呼ばれるものと、皮には薄力粉と砂糖、 少量の重曹を使います。さらに、たれは赤味噌と砂糖です。
焼きまんじゅうの作り方は、まずは「す」を作ります。それから、皮を作り、「す」を団子状にして、皮に包んで、蒸し器で温めると、まんじゅうが膨らんできます。まんじゅうの表面がしっとりしてから、さらに強火で分蒸して、それを蒸し器から取り出してうちわなどで乾かします。
鍋でたれを作り、まんじゅうを網で焼いて、たれをつけて、さらに網で焼くと出来上がりです。そのまんじゅうを竹串に刺して食しますが、出来上がりを食べるのが一番おいしく食するコツと言われています。
なお、伊勢崎市では例年1月11日の初市の日に「焼き饅祭」があり、正月の風物詩になっています。
その意味では、焼きまんじゅうは正月料理とも言えそうですが、寒い正月の炬燵を囲んで家族そろって焼きまんじゅうを食べる風景を想像すると、美味しそうな香りがしてきそうです。
ところで、焼きまんじゅうの群馬県出身の有名人はたくさんいます。
特に「焼き饅祭」が開催される伊勢崎市出身はと見ますと、2003年度ミス日本コンテストグランプリに輝いた相沢礼子(群馬県立伊勢崎女子高等学校(現群馬県立伊勢崎清明高等学校)卒がいます。また、アイドルでタレントの松本典子は生れは違いますが、伊勢崎市育ちです。
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