栃木県佐野市の郷土料理・ご当地グルメ
しもつかれは、栃木県の郷土料理で、7軒の家のしもつかれを食べ歩くと無病息災と言い伝えられています。ただし、これは言い伝えであり、その根拠は、しもつかれには多くの栄養素が含まれているからです。
しもつかれには、鮭の頭や煎った大豆、でおろし大根とにんじんに油揚げなどを鍋で煮込み、そこに酒粕を入れて味を調える料理です。
しもつかれは、栄養豊富な保存食で、旧暦2月の初牛の日には赤飯に添えて近くにある稲荷神社に備えて無病息災を祈る行事食です。
なお、発祥地は定かでなく、古くは鎌倉初期からあった料理とも伝えられています。ちなみに、しもつかれは北関東地方にある伝統郷土料理で地域によって、しもつかり、しみつかり、あるいは、しみつかれとか、すみつかれ、すみつかりとも呼ばれています。
記録を見ると、宇治拾遺物語や古事談の説話に記述されている「酢むつかり」という料理があり、これが起源という説が有力で、江戸の大飢饉の時の飢えを凌ぐための食物としても使われています。なお稲荷神社にお供えをするということは、飢えを凌ぐために、そのお供えを誰もが食しても良いという不文律があったからとも考えられます。
しもつかれは、地域により食べ方が変わり、冷えた状態で食べることもあれば、温めて食することもあります。また、米飯にかけて食べることもあるほかに、小どんぶりに入れて出されることもあります。
すなわち、霜疲れの食し方はバラエティに富んでいて、ご飯のおかずにもなり、お茶づけとしても食べることができます。
しもつかれを食して、疲れを知らない栃木県出身の有名人は実に多士済々で、その職業は広範囲にわたります。
まずは、アイドルを見ると、元AKB48で名声をほしいままにした大島優子(壬生町)、同じく元AKB48の佐伯美香、別のアイドルグループSKE48の福士奈央(佐野市)、Cheeky Paradeの渡辺亜紗美らが居ます。歌手では、数々のヒット曲を世に出した森昌子(宇都宮市)、hitomiや、mihimaru GTのヴォーカリストのhirokoがいて、欠かせないミュージシャンには超有名なアルトサックスのジャズプレーヤーのナベサダの愛称で親しまれている渡辺貞夫(宇都宮市)、変わったところでは元宝塚歌劇団雪組の娘役で「かおり」の愛称で人気があった晴華みどり(上都賀郡出身)が居ます。
これらの栃木県出身の有名人は、東京が近いこともあり、いずれも上京して才能を磨いていますが、有名になったのはその下地である素質に恵まれていたと思われます。
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